「ミスゼロ子」でピッキング時のストレス解消より正確な調剤が可能に

たから薬局向ヶ丘遊園店様(神奈川県川崎市多摩区)

たから薬局向ヶ丘遊園店は、調剤過誤を防止するクカメディカルの薬剤バーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」を導入。「ベテランでも、新人でも、ピッキング時の精神的ストレスが解消され、そこで生まれた余裕がより良い服薬指導につながっている」と評価している。
たから薬局向ヶ丘遊園店(神奈川県川崎市多摩区)は、東京・神奈川・埼玉の首都圏に19店舗(2015年8月末現在)の調剤薬局を展開する(株)トラストファーマシー(本社:東京都豊島区)が2008年に開設した。同店は、小田急線・向ヶ丘遊園駅前の高層マンションの1階にあり、近隣の耳鼻科、眼科、循環器内科のクリニックに加え、広域な医療機関から処方箋を応需。1カ月2600~3000枚の処方箋に対し、薬剤師4人、事務員2人(うち非常勤1人)のスタッフで対応している。
「耳鼻科を受診する患者さんが特に多く、花粉症シーズンでは来局数がグンと増加します。当店では小児の患者さんが多いのが特徴的ですが、年齢層は幅広いため、1人ひとりの患者さんの背景を読み取りながら適切な服薬指導を行い、アドヒアランスの向上を図りたいと考えています」と同店管理薬剤師の石田俊氏は話す。
同店はまた、地域住民の健康増進に役立つセミナーや、小学生に薬局体験をしてもらう子どもお薬教室なども開催し、「地域のヘルスケアステーション」としての役割を強化しているという。
「『ミスゼロ子』を使わない調剤は考えられません」
トラストファーマシーは、2012~2013年の間で順次全店に薬剤バーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」を導入した。「ヒューマンエラーは必ず起こり、何らかの対策が必要であること、レセコンの入力データとピッキングした薬剤とを照合し、双方のミスを発見する必要があるとの認識から、本社が導入を決定しました」と石田氏は説明する。
「ミスゼロ子」を使うようになって、別物間違い、脱落はなくなり、その効果を実感した、と石田氏はいう。
「医療機関によって処方薬剤のパターンが決まっていることが多いのですが、そのうちの1つが切り替わっているときなどに調剤ミスが起こりやすいと思います。こうした薬剤師の思い込みによるミスを、『ミスゼロ子』はエラー表示とエラー音で確実に注意喚起してくれます。操作自体も簡単で、1~2日ですぐに慣れます。調剤と監査で『ミスゼロ子』を運用していますが、時間的なデメリットも感じません。PTPシート1枚ごとにGS1コードが付けられるようになり、これに対応している『ミスゼロ子』とGS1コードの組み合わせによって、さらに調剤ミスの軽減が期待できると思います」(石田氏)
「ミスゼロ子」の有用性は多くの薬局で示されており、その品質の確かさから、「他の調剤過誤防止システムから『ミスゼロ子』に切り替えるケースも多い」(クカメディカル)という。
「ベテランであっても、新人であっても、ピッキング時には“間違ってはいけない”と精神的ストレスを感じます。『ミスゼロ子』を利用することでそのストレスがなくなり、より正確な調剤が可能になるとともに、そこで生まれた精神的な余裕がより良い服薬指導につながっていくという好循環につながります。もはや『ミスゼロ子』を使わない調剤は考えられません」と石田氏は話す。

DI201509

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