「ミスゼロ子」を棚卸業務にも活用労力の軽減・時間短縮を実現

なの花薬局真栄店様(札幌市清田区)

札幌市、小樽市、石狩市、千歳市など北海道の道央エリアで 60店舗 (2016年11月現在)の保険薬局を展開する (株) コムファ(本社:札幌市中央区)では、調剤過誤防止対策 として(株)クカメディカルのバーコードピッキングシステム 「ミスゼロ子」を全店舗に導入。また、「ミスゼロ子」を棚卸業務に活用し、労力の軽減・時間短縮を実現している。 

コムファの店舗では、調剤ミスの防止以外に棚卸業務でも「ミスゼロ子」を活用している。 左上は棚卸処理を行う際のハンディターミナル画面(見本) 

コムファ運営店舗の1つ、なの花薬局真栄店(札幌市清田区) は2013年7月にリニューアルオープンした。店内は木材がふんだんに使われ、上質で温かみのある空間を演出しており、ゆったりと した待合室スペースに加え、車いす対応のお薬お渡し口や無菌調剤室も設置されている。 

近隣の総合病院、心療内科、整形外科の受診患者を中心に 1ヵ月約4000枚の処方箋を応需。薬剤師10人、事務員5人のスタッフで対応に当たっている。また、 コムファの店舗全体で在宅訪問に 積極的に取り組んでおり、真栄店で も個宅訪問を実施している。 

真栄店薬局長の吉村麻裕氏は 「高齢者の患者さんが多く、飲み忘れなどで残薬が目立つ方もおられますので、そうした方には一包化を なの花薬局 真栄店薬局長の 勧めています。また、他の薬剤や食べ物との飲み合わせなど相談が 多いような患者さんには、かかりつけ薬剤師をお勧めするなど、 個々の患者さんの背景を考慮した服薬指導やアドバイスに努め ています」と話す。

コムファでは調剤ミスを防ぐ目的で、2010年から全店に「ミス ゼロ子」を導入。その効果は顕著にあらわれ、「薬品の取り間 違い、規格間違い、調剤漏れが激減しました」と同社取締役(薬 剤師)の山口紫野氏は説明する。真栄店の備蓄医薬品は約 2300品目だが、各店舗とも後発品の取り扱いが多くなり、類似 医薬品の増加に伴って調剤ミスの誘発リスクも増大しているため、 「ミスゼロ子」の有用性がより増したという。 

コムファでは、ミスゼロ子のピッキングモード機能を使用し、「原則、レセコン入力→入力監査→ピッキング→鑑査、投薬と言う流れを順守している」(山口氏)。これは、後発品への変更や一般 名処方での処方箋が増えているため、レセコン入力の間違いが ないかを再確認するためだ。 

吉村氏は「『ミスゼロ子』を通してピッキングしないと今は不安で仕方がありません。『ミスゼロ子』を使ってしまうと、使っていなかった時代には戻れないという思いがあります」と実感を込めて話す。 

また、昨年9月からは棚卸業務でも「ミスゼロ子」を活用するようになった。今までは、紙ベースの薬品リストを印刷→実地棚卸 数を手書き→既存の在庫管理システムへ実地棚卸数を手入力 していた。 

「ミスゼロ子」の棚卸オプション機能を利用する場合は、ハンディターミナルで薬品バーコードをスキャン→実地棚卸数を入力・確 定→既存の在庫管理システムへ連動、反映させる。 

「棚卸業務に『ミスゼロ子』を利用する際、既存の在庫管理 システムと連動するようにしてもらいました。結果的に大幅な労力の軽減や時間の短縮につながりました」と山口氏は「ミスゼロ 子」の活用度の高さに手応えを感じている。 

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