「ミスゼロ子」の全店舗導入により薬剤師が安心して調剤できる環境を構築

永冨調剤薬局富士見が丘店様(大分県大分市)

大分県内で23店舗を展開する永冨調剤薬局(本社:大分県 大分市)では、全店舗にクカメディカルが開発した調剤過誤 防止ピッキングシステム「ミスゼロ子」を導入。薬剤師が異動 やヘルプで店舗を変わっても、安心して調剤できる環境を構築している。 

永冨調剤薬局では、全店舗まったく同じ使い方で「ミスゼロ子」を運用している 

永冨調剤薬局が運営する富士見が丘店は、大分県大分市 の南部に位置する富士見が丘団地に立地。1996年に開局、 2012年に現在地に移動してリニューアルオープンした。 

同店の薬剤師・安部良彦氏(課長、教育・リクルート担当)は 「高齢者が比較的多いものの、年齢・性別を問わず幅広い患者さんが来店しています。団地の中心部に立地していることもあり、1カ月に約150施設の医療機関の処方 箋が持ち込まれています」と話す。 

特定の医療機関の処方箋集中率 は約48%、処方箋応需数は1ヵ月あたり約2,000枚。あらゆる診療科の医薬品が必要なため、約2,300品目(うちジェ ネリック医薬品約600品目)を備蓄しているという。スタッフは薬剤師3人(うち 永冨調剤薬局 富士見が丘店 の薬剤師・安部良彦氏(課長、常勤2人)、常勤事務3人。病院や地域包括支援センターなどと連携し、在宅訪問による服薬指導も行っている。 

また、安部氏は10人程度の患者のかかりつけ薬剤師を務めている。「その中の、ある患者さんとコミュニケーションを深めるうちに、実は処方されていた慢性腎不全の薬を服用していないことが判明しました。剤形を変えたり、服用の仕方を指導したりすることで、服薬コンプライアンスが改善、検査数値もよくなって人工透析の回避につながりました。 かかりつけ薬剤師としての役割 を果すことができて、うれしく思いました」(安部氏) 

舗で稼働させた。ほぼ同時期に、全店舗で品質マネジメントシス テムであるISO9001の認証を取得しているが、「ミスゼロ子」はISO9001ともうまく連動することができたという。「ISO9001で業 務内容を文書化することにより、薬剤師が異動したり他店にヘル プで勤務したりした時でも、手順に戸惑うことなく業務ができるようになった」(安部氏)のだが、「ミスゼロ子」も全店舗でまったく 同じ使い方をすることにより、同様の効果が得られたのである。 

永冨調剤薬局では、事務職員が処方箋の情報を入力し、調剤指示書をプリントアウト。これを見ながら薬剤師が棚から医薬品をピッキングし、バーコードをハンディ端末で読み取る。この時点で調剤過誤があれば、エラー表示とともにエラー音も鳴るので、 万一ミスがあってもすぐに気づく。その後、鑑査を経て、服薬指 導に入る。 

「『ミスゼロ子』なしでの調剤は考えられないくらい便利で安心感があります。リクルート担当として、新卒や中途採用で入社し てくる新人と接する機会が多いのですが、皆一様に『ミスゼロ子のおかげで、安心して調剤できる」と話していました。ジェネリッ ク医薬品の取り扱いが増えて、似た名前の薬剤を正確に区別しなければならず、調剤作業はより神経を使う必要があります。そん な中で『ミスゼロ子」の存在はとても心強いと感じています」と安部氏は話す。 

永冨調剤薬局富士見が丘店では、ピッキングに2台のハンディ端末を使用している。GS1コードをスムーズに読み取るハンディ端末(JANコードも読み取り可能)を使うことで、限られた調剤ス ペースで使用でき、レイアウト変更の必要や「ミスゼロ子」導入の ために運用を変更する必要がない点や、ピッキング時に間違いを発見できるので早期に対応が可能な点は使い勝手が良いと 安部氏は指摘する。 

また、三菱電機ビジネスシステム大分支店のサポートにより、 レセコンから「ミスゼロ子」まで、安心してサポートを任せられる 体制を構築している。 

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