在宅訪問向けのピッキングにおいても「ミスゼロ子」の利便性を実感

ノムラ薬局豊田南店様(東京都日野市)

東京都の多摩地区で17店舗の調剤薬局を展開するノムラ薬 局(本社:東京都日野市)では、クカメディカルの調剤過誤防止 ピッキングシステム「ミスゼロ子」を全店舗で導入。在宅訪問 での予約でも使いやすいと高く評価している。 

ノムラ薬局は、現在、日野市(8店舗)、八王子市(7店舗)、国分寺市(1店舗)、多摩市(1店舗)に調剤薬局を展開し、地域密着型のかかりつけ薬局として、地域住民の信頼を得ている。たと えば、日野市医師会の休日準夜診療所は院内調剤を行っているが、以前は同医師会の協力要請を受けてノムラ薬局日野本町店の薬剤師が調剤や服薬指導を行っており、こうした地域医療 への積極的な貢献に努めている。また、在宅医療専門の部署をいち早く設け、在宅医療専門医師や訪問看護ステーションなどと連携し、薬局・薬剤師の側面からサポートする在宅医療サービ スも行っている。 

2012年に開局した日野市の豊田南店は、無菌調剤室を完備。 近隣の整形外科をはじめ、クリニックや病院の処方箋を1カ月あ たり約3000枚応需しており、薬剤師7人、事務2人のスタッフで薬 局業務を担っている。在宅訪問件数は1カ月あたり約500件(患 者数:約250人)で、毎日2人の薬剤師が訪問しているという。 

「日野市は人口が増加していますが、高齢化も進んでいます。 丘陵地帯ではバスが1時間に1本しか来なかったりと交通に不便なところもあり、医療機関への受診が困難になる高齢の患者様が在宅に移行する例も増えています。このような在宅の患者様や、 薬局に来られる患者様に対しても、それぞれの状態や生活背景に合わせて最適な薬剤管理や服薬指導ができるような信頼関係の構築を心がけています」と同店管理薬剤師の安永紘子氏 は話す。 

「ミスゼロ子」の照合画面(イメージ) るという方法も可能だ。そのほか、 レセコン入力と同時進行でピッキング調剤を行う方法や、処方箋にそって薬剤をピッキングしてレシートを印刷、そのレシートのバー コードをスキャンしてレセコン入力データと照合するという方法も ある。豊田南店では、来患状況によって使い分けしているという。 

安永氏は、「ミスゼロ子」の長所の1つとして、在宅の準備における利便性を挙げる。「在宅訪問向けのピッキングでは、1回分ずつ一包化することがありますが、そのときの照合データをいつでも呼び出せるので、2回目以降に同一処方であることが簡単にわかります。処方が変わっても、その変更内容がわかるようになっているので、非常に便利です」(安永氏) 

また、ノムラ薬局ではクカメディカルの散薬監査システムを全店舗に導入しており、調剤過誤防止に役立てている。 

「ハンディ端末は小さくて女性の手でも操作しやすく、バーコー ドの読み取りも全くストレスがありません。『ミスゼロ子』のないと ころで働くというシチュエーションは考えられません」という安永氏。 「PTPシートや分包品の取り揃え行為は薬剤師以外でもOKと いう厚生労働省の通知 (2019年4月2日)が出ましたが、事務の方に手伝ってもらう場合も、『ミスゼロ子』を使えば安全で安心感が高いと思います」と話す。 

ノムラ薬局では、スピードと安全性 の両立を図るため調剤過誤防止シス テムを導入していたが、店舗間で異なるシステムが稼働していたため、標準化も含め、使いやすい「ミスゼロ子」 に一本化。豊田南店では2018年8月に 「ミスゼロ子」の運用が始まった。 

「ミスゼロ子」は処方箋を見て調剤した医薬品とレセコンデータを照合するシステムだが、来患状況などによってピッキングフローを柔軟に変更できる 

DI_201906

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