「ミスゼロ子」のフル活用でミス防止と業務を効率化、スタッフの負担も大きく軽減

あいらんど薬局友愛医療センター店は、救急対応している急性期病院の近隣に立地することから、365日オープンしている多忙な調剤薬局。クカメディカルが提供する調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」を導入し、計数調剤、散剤監査から在庫管理発注まで、フルに活用している。 

「ミスゼロ子」はPE(調剤補助員)によるピッキングの負担を大きく軽減している 

共感や親しみを込めた言葉がけの工夫 

株式会社ジーセットメディカル(本社:沖縄県豊見城市)は調 剤薬局事業のほか、グループ会社で学童や認可保育園、企業 内保育園などを運営している。あいらんど薬局友愛医療センター 店は、同社が沖縄県で展開する6店舗のうちの1つ。沖縄・那覇 空港の南部、豊見城市に位置し、近隣の友愛医療センターなど の処方箋を応需している。その数は4,500枚/月を超えており、 備蓄医薬品目数も2,000品目ほど。薬剤師12人、事務8人、ピッ キングを行うPE(Pharmacy Expert:社内で薬剤師から指導 を受けた調剤補助員。社内名称)5人で薬局業務を担う。 

「当社は、沖縄の人々が元気になれるように、笑顔になれるように尽力するという考え方で経営しています。患者さんからすると、そもそも薬局は、来たくて来ている場ではありません。そんななかで、私たちは前向きに治療に取り組んでもらえるために何ができるのか日々考えながら業務に当たっています。「痛かったですねと共感の言葉をかけたり、 相手によっては親しみやすい言葉をあ えて使ったり。患者さんからの相談にもしっかりと対応するように しています。高齢の方にはゆっくり大きな声で話すといった工夫 も心がけています」と同店薬局長/ジーセットメディカル薬剤部長の長谷川幸司氏は話す。 

PE(調剤補助員)も安心してピッキングできる

ジーセットメディカルでは、2007年に2店舗、2018年に1店舗、 友愛医療センター店では2020年8月の開局と同時に、調剤過誤防止システム「ミスゼロ子」を導入した(計数調剤・散剤監査、在庫管理発注システムセット)。

「2007年に導入した時は、 薬剤師の負担が増すのではないかと心配する意見があったのですが、いざ導入してみたら、『ミスゼロ子』があると安心感が違う、とたちまち支持を集めました。 入力内容の確認もできると、事務からも評価されました」(長谷川氏)

ジーセットメディカルの調剤薬局では、事務スタッフが処方箋を受け付けてレセコン入力すると、調剤室に処方箋のコピーが届き、 そこからピッキングを始めるが、店によってはレセコン入力前に処方箋のコピーを見てピッキングを先行しているところもある。「ミスゼロ子」はどちらの方法にも対応できる柔軟なシステムとなっている。 

「友愛医療センター店では、PE(調剤補助員)の5人が5台のハンディ端末を使ってピッキングを行っています。『ミスゼロ子』は 使い方が簡単なので、スタッフは安心して仕事ができています。 棚番も表示されるため、他店からの応援者でもすぐに対応でき、とても便利です」(長谷川氏) 

また、薬剤師が1人の小規模店でも、「ミスゼロ子」導入のメリットは大きいと長谷川氏は言う。 

「見えない誰かが一緒に確認してくれているような安心感があります。間違いがその場でわかり、記録も残るので、問い合わせがあった際にも大変助かるという声を聞きました。現在、友愛医療センター店は仮店舗で営業していますが、今後、正式な店舗 がオープンするタイミングで『ミスゼロ子 Camera』導入の検討もしたいと思います。投薬カウンターで薬をお渡ししている様子を映像として残すことが、薬剤師の心の負担をより軽くするのではないかと考えています」(長谷川氏) 

一方、友愛医療センター店では、『ミスゼロ子』を在庫管理発注システムとしても活用している。 

「在庫管理発注システムとして使う場合は、設定に一定の時間を要しますが、発注業務や棚卸業務が楽になって、そのために必要だった残業がなくなりました。また、品目ごとに数量の下限 (安全在庫)を設定できるので、自動的に発注リストが作成されます。在庫管理をする上で非常に助かっています。さらに、本社 では品目ごとの動きをしっかり把握できるので、仕入れ交渉時の参考資料としても有用です」(長谷川氏) 

長谷川氏はまた、「『ミスゼロ子』は薬品マスタの更新、サポー ト体制が充実していて、とても助かっています」と話す。 

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