「ミスゼロ子」と「散薬監査システム」を活用「安心感が高いシステム」と評価

トーカイ薬局一宮西店様(愛知県一宮市)

愛知県のトーカイ薬局一宮西店では、レセコン連動で医薬品 のビッキングミスを防止する(株)クカメディカルの「ミスゼロ子」と「散薬監査システム」をあわせて活用。「薬品名誤りや 規格誤りがゼロになった」という。 

トーカイ薬局 一宮西店は、健康づくりのプロフェッショナルを目指し、愛知県で17店舗、岐阜県で23店舗の計40店舗の調剤薬局をチェーン展開する(株)トーカイ薬局(本社:愛知県春日井市) が2011年に開局。近隣に一宮市や尾張西部地区の地域医療 の拠点となっている総合病院があり、応需する処方箋(2300~ 2400枚/月)の多くを同病院の受診患者が占める。 

「名古屋のベッドタウンといえる一宮市は人口が増えており、新 しいマンションも次々と建てられています。来局する患者さんは 高齢者の方が多いのですが、40歳代、50歳代で心筋梗塞や脳 梗塞を発症した方もおられ、生活習慣病対策の重要性を感じます。薬局内での服薬指導はもちろん、『熱が急に上がったがど の薬を飲んだらよいのか」、あるいは「この薬とこの薬をいっしょ に飲んでもよいか」など、夜中でも電話の問い合わせがあり、こうした相談に丁寧に答えることが大切だと思っています」と同薬局の薬局長・高橋芳浩氏は話す。 

備蓄医薬品目数は約1800品目で、年々増加しているとのこと。 ジェネリック医薬品の調剤割合は72%程度だという。スタッフは 薬剤師7人(うち常勤2人)、事務6人(うち常勤3人)の構成で、 老人保健施設の在宅訪問もこなしている。 

トーカイ薬局グループでは店舗数の増加とともに、調剤過誤防止の重要性を認識 し、医薬品を特定す るGS1コードをハンディ端末で読み取ってピッキングミスを防止する「ミスゼロ子」を 2008年から導入。また、同社の「散薬監査システム」もあわせて全店で活用している。 

「当薬局では来局数や取扱い薬品数の増加に伴い、メーカー 違いや規格違い等の勘違いを防ぐ必要があり、学術大会の機 器展示ブースで「ミスゼロ子』の存在を知り、本部が導入を決定 しました」と高橋氏は語る。 

「ミスゼロ子」の運用では、「処方箋受付 → ゼロ子による調剤 開始→レセコン内容と照合→監査」という流れを基本とし、患者 数が増えてきた時は、「処方箋受付→レセコン入力完了後→ゼ ロ子にて調剤・照合→監査」という流れで対応している。このように「状況に応じて様々な運用方法が柔軟に行える点は、非常 に使いやすい」と高橋氏。 

「ミスゼロ子」は、調剤の初心者にもミスが分かりやすく、容量 確認の表示やウィークリーシート時の表示機能による数量間違 いを防ぐことができるため、「安全な投薬だけではく、薬剤師の 心理的不安を解消し、今では『ミスゼロ子』がないと調剤業務 が成り立たない」と高橋氏は評価する。 

また、「散薬監査システム」では、薬品違いに加え、秤量ミスを グラフィカルに注意喚起し、常用量を設定することでセーフティ ゾーンを表示してくれるなど、分かりやすい表示機能が調剤ミス の未然防止に役立っている。 今後はピッキングだけでなく、棚卸機能など拡張機能の検討 を行っており、「ミスゼロ子」のさらなる活用を目指している

DI_201609

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